初春の穏やかな日差しの中で、ご家族の方々と穏やかな新年をお迎えのこと思います。
昨年12月からは八代市でのコロナウイルス感染者数は0人の日が続き、コロナ感染症はやや落ち着いたとはいえ、オミクロン株の出現で、今年も感染症に警戒・用心しつつの1年になりそうです。
コロナ感染症パンデミックは、2019年12月の中国武漢市で肺炎集団感染事例として始まり、国内では2020年の1月に確認され、2021年の8月からは1日の感染者数が20,000人を超す大変な状況となりました。不安の中で例会開催もままならず、例会中止が続き皆さまには大変ご迷惑おかけいたしました。
振り返りますと、1月のカモ類調査、4月総会、6月坂本町、7月室内学習会は実施できましたが、2月、3月、5月、8月、9月は実施できませんでした。しかし、ワクチン接種の進行などで昨年10月からは、感染症対策に留意しながら実施できようになり、年間ではどうにか半分以上実施できたことで、お許しをいただければ幸いです。
また、野鳥と人との共生についても、思案が続いた年でもありました。球磨川河口干潟のラムサール条約登録ができることを願っていますが、周辺での農水産物への鳥害などがあり、ままならない状況が続いています。今年は球磨川河口域の県鳥獣保護区の更新の年になっており、継続の是非についての意見もうかがっています。
金剛干拓地内での鳥類生息状況につきましては、2020年11月~2021年10月の1年間の調査を終え、結果をまとめた成果物を八代市農業振興課、環境課、八の字堰土地改良区、区長さんなどへ届けました。
また、球磨川河口鳥獣保護区継続につきましては、本会が毎年1月に実施している球磨川下流・八代海カモ類調査結果を取りまとめ、カモ類個体数の急激な増加は2008年ごろから始まり、球磨川河口鳥獣保護区指定以降は個体数が減少していることを県支部はじめ関係各所に伝え、現在、熊本県が実施している鳥獣保護計画策定のパブコメにも意見を提出しました。昨年11月には鹿児島県出水市のツル類飛来地一帯がラムサール登録されました。沿海地・農耕地環境の登録で球磨川河口周辺と似た環境ですので、いろいろと学びながら八代でも一歩一歩活動していければと思っています。
新しい年が始まりました。今年もマスク、手指消毒、換気、密集を避けるなど留意しつつ、野鳥を楽しむ心・やさしい気持ちを忘れずに、無理をせずに例会実施を心がけ、野鳥との共生についても活動を続けていきたいと思います。
本年もよろしくお願いいたします。オミクロン変異株が広がらないように祈りつつ。 令和4年元旦
八代野鳥愛好会長 高野茂樹